3 ホームメイドコース

うちの子サイズ!の犬服製図法 数学的アプローチで導き出す「最適解」とは?

Fit Wan

こんにちは、Fit Wanです。

先日、「一気にロンパース!レッスン」を開催いたしました。
ロンパースは全身を覆うデザインだからこそ、サイズ感が命。
少しのズレが着心地の悪さや動きにくさに繋がってしまいます。

今回は、Fit Wanがレッスン前に行っている「こだわりの事前準備」についてご紹介します。ここまでやるの?と驚かれるかもしれませんが、これが失敗しない秘訣です。

  1. 写真と数字の「ズレ」を見逃さない
    レッスンを始める前に、まずはご受講者様に以下の資料をお送りいただきました。

    ・わんちゃんの身体を細かく測った「採寸値」
    ・「真横」と「正面」から撮影したお写真

    通常は採寸値だけで型紙を作ることが多いかもしれませんが、Fit Wanではここからさらに踏み込みます。
  2. CAD実寸大 × 楕円計算でのダブルチェック
    まず、いただいたお写真をCADに取り込み、わんちゃんの画像を実寸大に拡大して全体のバランスを見ます。
    さらに今回は、精度の高い検証を行うために「高度計算サイト」も活用しました。
    わんちゃんの首や胴の断面はおおよそ「楕円形」をしています。
    そこで、写真から割り出した身体の「幅」と「厚み」を抽出して計算サイトに入力し、数学的な「楕円の周囲の長さ」を算出しました。

    この計算で出た理論上の数値と、ご受講様がメジャーで測った「採寸値」を比較します。
  3. 「数値の整合性」を検証する
    検証の結果、「お送りいただいた数値」と「計算上のバランス」が合わない箇所を発見!

    わんちゃんの採寸は、毛のふんわり具合や、測る位置の微妙なズレでどうしても誤差が出やすいもの。
    しかし、幾何学的な計算を挟むことで「この数値は少し大きすぎるかも?」「ここはもう少し締まっているはず」という客観的な判断が可能になります。
  4. 最適解を導き出し、ミニチュア模型へ
    気になった箇所をお伝えして再度採寸をお願いし、検証結果と照らし合わせて「これだ!」という最適解(数値)を決定。
    いきなり本番の布で縫うのではなく、その数値を元にミニチュア模型を作成し、立体的な形状を確認しました。

この技術は「犬服マイスター養成コースCADクラス」で学べます
「なんだか難しそう…」「私には無理かも…」 そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実はこの「CADを使った採寸値の整合性を検証する技術」は、Fit Wanの【犬服マイスター養成コースCADクラス】のカリキュラムにしっかりと組み込まれています。

このクラスでは、単にソフトの操作方法や線の引き方を覚えるだけではありません。

  • 写真と数値を照らし合わせる検証力
  • 論理的にサイズを合わせる思考法

これらを身につけていただくことで、感覚や経験則だけに頼らない、確かな「プロの技術」を習得していただきます。

<まとめ> 一生モノの技術を身につけよう!
Fit Wanでは、ハンドメイドの温かみに加え、CADや高度な計算といったデジタルの力・数学的根拠を取り入れ、「なんとなく」ではないジャストフィットを追求しています。

これから犬服作りを極めたい方、論理的な服作りに興味がある方は、ぜひ「犬服マイスター養成コースCADクラス」でこの技術を体感してください。

次回のレッスンでも、皆様の愛犬にぴったりの一着を作るお手伝いができるのを楽しみにしています!

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